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管理者 が更新を投稿 3週間 1日前
昨日の続き
昨日の投稿で私はシュガがかつて経験したうつ病や対人恐怖症、コンプレックスなど、内にある強烈なマイナスの感情とどう向き合い、処理し、もしくは成功の原動力にしたのか、をテーマに過去の韓国でのインタビュー記事を参考にしようと取り上げました。
そこで、私は気づいたことがあります。
2018年当時の韓国の通信社でのインタビューと今年2020年の『エスクァイア』誌USA版でのインタビューで似たような言及があります。2018年韓国総合ニュース
「その時の状況や瞬間ごとに感情があまりにも違い、その時々で悩むことこそが人生だと思う。だから、この歌詞を通じて多くの人に“私も同じように不安で、あなたも同じくそのように不安だろうから一緒に探求し勉強してみましょう”という言葉をかけたい」2020年『エスクァイア』誌USA版でシュガが男らしさについて語る箇所
「男らしさというものを、ある種の感情や特性によって定義する文化がありますが、ぼくはその手の表現が好きじゃありません」「男らしいって、一体どういう意味なのか? 身体の状態は日によってさまざまです。いいときもあれば悪いときもある。それによって自分の健康状態を判断するわけで…。心もそれと同じ。状態がいいときもあれば、悪いときもある。多くの人は大丈夫なふりをして、自分は“弱くない”って言うでしょう。まるで、そう口にすると弱い人間になってしまうみたいに。それは間違っていると、ぼくは思うんです。体調が悪くても、誰もきみのことを弱い人間だと思ったりしません。心についても、そうあるべきだと思うんです。社会はもっと、それに理解を示すべきだと願っています」ポイントはここだと思います。
「心の状態がいいときもあれば、悪いときもある、その時の状況や瞬間ごとに感情があまりにも違う。」
シュガは他の人の目が気になって悩むことが多かったと言います。そういうことを気にせずに生きたいとも。
人間、人の目が気になっている時は「心の状態がいいときもあり悪いときもあり、その時の状況や瞬間ごとに感情があまりにも違う。」という状態に任せてそのように振る舞うことが出来ません。
会社や社会では、気分や感情にムラがなく一貫性のある人間が評価され信用を得られることが一般的です。アイドルとなると言わずもがなで、より一層そういうのを求められます。
気分や感情にムラがあると、人から良く思われないのではないか?その時々の感情を表出するとおかしな奴と思われるのではないか?なので、何とかその感情をコントロールもしくは徹底的に抑圧しようとします。
しかし、「마지막(The Last)」の歌詞のような強烈な負の感情が内面で蠢いているときは、もうコントロール不能だったのではないでしょうか?だからこそ、精神の限界を超えて破綻するのを回避するために、無料配布ででも「마지막(The Last)」を発表し感情を発露する必要があったのではないか。
そして「その時々で悩むことこそが人生だと思う。だから、この歌詞を通じて多くの人に“私も同じように不安で、あなたも同じくそのように不安だろうから一緒に探求し勉強してみましょう”という言葉をかけたい」のように探求し
2020年には
「体調が悪くても、誰もきみのことを弱い人間だと思ったりしません。心についても、そうあるべきだと思うんです。社会はもっと、それに理解を示すべきだと願っています」
ここでシュガは社会はもっと、心も“状態がいいときもあれば、悪いときもある”ことに対して理解を示すべきだと言っていますが、この前段階でシュガが自分自身の「心の状態がいいときもあり悪いときもあり、その時の状況や瞬間ごとに感情があまりにも違う。」ということを理解し(おそらくBTSの他のメンバーや周りのサポートもあり)その事を受け入れる事が出来たのだと思います。
この自分自身の内面に対する受容が冒頭のテーマの答えになるのかもしれません